どこがく
出前教員研修
教育の場を再定義する「どこがく」のビジョン
" 学びたい人 " と " 共に学ぶ人 " が集えばどこでも学校になるというビジョンのもと、教育の機会を提供しています。
この理念に基づき、どこがくは様々な学校現場で「出前教員研修」を展開しており、今回は座間市立西中学校での取り組みをご紹介します。
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研修の背景と実施概要
2023年8月と10月に文科省主催のリーディングDXプロジェクトに採択されている座間市立西中学校で2回にわたって実施されました。
8月の研修では、思考ツールの開発や、Google スライド、スプレッドシート、サイトを用いた振り返りや発表活動のデザインにフォーカスしました。
続く10月の研修では、参加者を初級、中級、上級のグループに分け、より深いレベルでの Googleサイト や スプレッドシート の活用方法について探求しました。
2回の「どこがく出前教員研修」を体験された
西中学校校内研担当の飯田先生にお伺いしました。
ー『どこがく出前教員研修』を申し込むキッカケはなんだったんですか?
ICTを使って教育活動を発展させようと考え、外部からの研修講師を探していました。そこで座間市教育研究所の早川さんに相談させていただき、「どこがく」を紹介してもらいました。
ー学校現場で利活用する効果や利点は?
やはり一番大きいのは「他者参照しやすい」点が挙げられると思います。もちろん「共同編集」も大きな魅力です。
英語の授業では4技能を含む課題を単元ごとに設定し、Classroom でルーブリックを予め設定しておくことで、生徒たちは Writing の課題を自分なりの進度で進められるようになります。
苦手な生徒は出来る生徒の成果物を参照しながら自分なりの課題を完成させることができます。
大きな発見は、こちらの想定や予想した枠組みを超えて成果物を作成し、より伸びていく姿を見ることが出来ています。これまでの紙の宿題では、そんなことはなかったので本当に驚いています。
Google Workspace for Education のツールを使うことで、単元ごとのゴールをスライドや動画で示しやすくなりました。やはり「他者参照」が容易にできるというのが強味だなと感じています。
生徒が受け身の時間が少なくなることで、先生と生徒のコミュニケーションの時間が増えました。そのおかげで、生徒の理解度が見えやすくなってきたように感じています。
ー『どこがく出前教員研修』を通して感じたことを教えてください
単純に「ちょっとやってみよう!」と思ってくれる先生が増えたと思いますね。どこがくさんが来てくれたことで、ICTが苦手と思っている先生たちの『手の付け所』とか、分からないものに対する怖さみたいなものを払拭してもらえた気がします。
特にコロナが始まってからICTやらなきゃとなり、校内独自で研究していましたが、昨年の先生たちの異動で、ICT初心者がたくさん増えました。その点でも、どこがく出前教員研修があってよかったなと思っています。
座間市教育研究所の早川さんはICT支援員として座間市内の小中学校のサポートに奔走されています。今回の西中学校の校内研にも講師として参加されていました。
ー『どこがく出前教員研修』を申し込むキッカケはなんだったんですか?
リーディングDXスク―ルの西中学校から、校内研の講師紹介を依頼されたときに「どこがく」を紹介しました。西中学校は校内での研究も盛んでしたが、やはり外部でICT実践をされている人の「生の声」が聞けるのは大事だと思って、強くオススメしました。
日頃、実践にトライしている西中学校の先生たちが、他の学校の先生たちが使っているリアルな利活用を知れる機会は「どこがく出前教員研修」しかないので、とても良かったなと思っています。
ー今回の研修では一緒に講師役をお願いしました。講師を務めた中で、感じたことありますか?
一番大きいと感じたのは、「一緒に研修を作ってもらえたこと」です。特に2回目の研修前には、オンラインでの打合せを数回繰り返していただき、西中学校の先生たちのICTスキルのレベルを考えながら、より具体的にワークショップ作りをしてもらいました。
一般的な研修会では、ざっくりとした設定やメールでの簡単なやり取りで終わってしまうこともあります。
想定した内容や、研修会を受ける先生方のニーズと多少ずれてしまうこともありますが、「どこがく出前教員研修」は綿密な打ち合わせがあるので、それのずれが少ないように感じます!
ー研修を終えた西中学校の先生方の雰囲気や研究成果はいかがでしょうか?
間違いなくあまりICTが得意でない先生が「やってみよう」というキッカケになった研修だと思っています。
繰り返しになりますが、『生の声を聞ける』+『実践できる時間』があることで、現場の先生方の『これなら出来そう!』という実感が増えたんだと思います。
実際に、西中学校の教員Chatスペースが研修後から盛り上がりを見せているんです。これまでは校内研担当や推進部会の先生方が、授業実践をUPしたりしていたことが多かったんですが、出前研修以降多くの先生たちが自分の授業実践をUPしていくOPENな雰囲気が出来てきています。
これも、どこがく出前教員研修で来てくれた講師の先生方の明るい雰囲気やマインドのおかげだと思っています。
最後に、飯田先生と早川さんに、どんな人に『どこがく出前教員研修』を進めたいかお聞きしました。
ー飯田先生
「だれにでも」だと思います。ICTビギナーにも自信を与えられる企画を準備していただけるし、それこそある程度のICT上級者も満足するようなワークショップも作っていただけるので、『どんな人』にでもオススメできます。
ー早川さん
一番は「使ってみたいけど、どこからスタートか分からない人」に勧めたいですね!本やWebの情報で分かっているけど、自信がない人とかどこで学べばいいか分からない人には本当に強い味方だと思います。
なんといっても「先生」が「先生」のところに来てくれるんですよ!こんな研修、他にはないですよね?